ギャラリー

森山大道写真展「S'」

RING CUBE

2008-12-20

森山大道写真展「S'」

リコーのギャラリーです。10月にオープンしたばかりです。早速行ってきまいした。一発目は森山大道展です。無人の競技場などを撮影した、大判の写真集「S'」からの作品が20数点出てました。森山さんってGRを使っているみたいで、特にGRで撮った作品を選んだみたなことが会場の注意書きにありました。1と21を使っているみたいですね。実際のカメラも展示してありました。

モノクロのベタっとしたバリバリ重さを感じる大型の作品で、森山の「犬」を思い出させる作品でした。人がいない競技場の写真なんですが、森山が撮るとなんか、全然違うものに見えるんですよね。写真の焼き方もあると思いますが。粒子の粗い感じで、黒がコールタールみたいに黒く重い。

個人的には競馬場を撮ったのがよかったかな。あと展示が壁じゃなくて、通路に対して垂直に互い違い、両面に作品を展示してあってそれも、なかなかよかった。歩きにくいって云えば確かにそうなんだけど、あれくらいのキャパで、来館者も多くない会場ならありですね。

三越と日産のある交差点の円柱状の建物の8、9階です。だから、景色が凄くいいです。特に夜景が綺麗で、何気に秘密のデートスポットとしていいです。しかも入場無料です!まださほど知られていないので、クリスマスにいいじゃないでしょうかね?アートと夜景、ん?森美術館があるって?そこまで大掛かりじゃないのが、いいんじゃないでしょうか?無料だし、この不景気にお財布にも優しいです。

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「OYKOT WIEDEN+KENNEDY TOKYO:10 YEARS OF FUSION」

ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)

2008-12-16

「OYKOT WIEDEN+KENNEDY TOKYO:10 YEARS OF FUSION」

クリエイティブ・エージェンシー として活動している“Wieden+Kennedy”という会社?の10年間の仕事の記録展みたいな感じになっています。この会社はナイキのCM(NikeのipodのCMなどなど)やユニクロのCMなんかをやってるようです。ほとんどの人が絶対知ってるCMですね。全体的に都会的でスタイリッシュなものばかりですね。その時代、時代で独自のカッコよさを最大限に表現してる感じがします。とにかくセンスが滅茶苦茶いいですね。

今回は10年分を振りかっているのですが、CMを見ると、その時代が見えますね。ただ、CM自体には共通の質感みたいなものを感じました。時代が変わってもクオリティは変わってないと云う事なのかもしれまんせん。

入ってすぐに人の顔をあしらった、小箱が床一杯においてあります。その中に液晶画面があった、様々な人の映像が流れています。

人を見てないと、人は分からないってことなんですかね。人が分からないと、人に訴求するCMはつくれないんでしょうね。

W+K Tokyoって、面白い会社ですね。全然知らなかったです。勉強になりました。

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夜と昼 アラン・セシャス[Alain Sechas]展

メゾンエルメス

2008-12-10

夜と昼
アラン・セシャス[Alain Sechas]展

メゾンエルメスに行って来ました。前回はインドのハーシャでした。これはあまりいいとは思えなかったのですが、今回はいいです。アラン・セシャス、とても気に入りました。ユーモアがありながら、とても知的でセンスがいいです。

メインとなる作品はギャラリー全体に敷かれたレールの上を動く、擬人化された人間サイズの猫。これ面白いです。普通作品は観覧者が見に行きますよね?でも動いてるいるので、見に行かなくても待ってると向こうから来てくれるんです。小沢剛の作品で電話するとギャラリーの方から、観覧者を訪ねて作品を見せに行くっていう、パフォーマンスがありましたが、それを思い出しました。共通点は向こうからくるってところだけなんですが。

この猫が夢遊病者みたいな感じなんです。二匹の男女の猫は、寝たまま、徘徊しているイメージで、三匹目の猫は目をあけて、その二人を追いかけているんですが、前が膨らんでいるんですよ。だから二人と言うより、メス猫のほうを追いかけているのかもしれません。

現代社会では忙しくて、寝る時間も充分にとれていません。都会人はいつも睡眠不足、疲れていて、言ってしまえば起きているのか寝ているか分からないような、毎日じゃないでしょうか?朝の電車ですでに多くの人が寝てますよね。今起きてきたばかりなのに眠いわけです。凄い世の中です。そんな社会を象徴しているようにも思えます。

あともう一つ、暗示マシーンみたいなのがありました。『エミール・クーエへのオマージュ』という作品は、床にあるボタンを足でふむと、正面壁に設置されている。黒で描かれた渦巻きが回転しだします。それを見ていると、いつでも、どんなときでも、どんな場所でも、よりよくなっていきます。みたいな言葉がスピーカーから流れてくるんですよ。まるで、絵に描いたような、セルフ催眠術マシーンみたいで、笑いました。

しかし、実際には、複雑化する社会の中で実は、自分で自分を励ましながら必死に生きているケースが多くあるのではないでしょうか?日々社会や人生に不安を抱え自己をごまかしながら、笑顔が作られているように思えます。

作品はどれも、ポップアート的で、キャラクタチックで、若い人に受けそうな感じですが、さすがフランス人、さりげない鋭さが、チクチクきます。凄いおすすめ是非見に行ってください。無料ですよー。一応綺麗な格好していきましょうね。

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ダレン・アーモンド Darren Alomod

SCAI THE BATHHOUSE

2008-12-3

ダレン・アーモンド Darren Alomod

谷中に行ってきました。どことなくローカルな雰囲気の街に下町っぽい空気を感じました。

そんな谷中の街に溶け込むように佇むお風呂屋さん、それがギャラリーと言うちょっと変わったギャラリーです。経営は白石コンテンポラリーアートです。建物は昔からここにあったお風呂屋さんを本当に改修してギャラリーとして使っているわけです。

お風呂屋さんって以外にギャラリーに向いてるかもしれませんね。天井が高いので、外から見る以上に中が広く感じますね。外観は全くの昔ながらのお風呂屋ですが、中は白壁のギャラリーで、現代の過去の折衷で、昔のお風呂屋を知らない世代には、斬新なギャラリーに見えるのもいい感じですね。

さて、ダレン・アーモンドです。日本では初めての個展だそうです。イギリス人の作家でYBAをメジャーにした「センセーション」にし出品したり、ターナー賞にもノミネートされたりとイギリスではかなりの実績があるようです。YBAの次の世代の作家という位置づけでしょうか。

今回の展示は写真でしたが、写真家というわけではなく、様々な表現方法を使うようです。ギャラリーで一見したときは、なんか不思議な感じがしました。日本の風景を撮っているんですが、凄い微妙な明るさともやのかかったような幻想的な景色だったんです。それで、霧が出ているときに撮ったのかと思ったのですが、実は作品は全て月明かりでとったらしいです。長時間露光で撮った作品というわけです。それで思い浮かんだのは平川さんです。つい最近見た作品で原発を撮った写真があるのですが、それがやはり夜撮っているんです。

カメラの長時間露光を使うと月明かりでも、かなり明るい作品になります。カメラに詳しくない人だと絶対に夜撮ったとは思わないと思います。人間の目では絶対に見ることができな世界が切り取られているわけです。闇の中でとっているのに、闇が全くないんです。現実の風景なんですが、現実にありえない風景。ある種の特別な空間を作り出しているわけです。作品のいくつかは美浜原発の近くで撮られているようで、そのあたりも何か意味があるのでしょうか?だとするとより、平川さんをイメージします。

写真でない彼の作品を見てみたですね。写真は思ったほどではないですね。

ギャラリーは一度言ってみると面白いと思います。上野公園からも散歩がてら歩けるようです。

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Eikoh Hosoe 細江英公人間写真展 「抱擁」と「薔薇刑」

GALLERY WHITE ROOM TOKYO

2008-11-29

Eikoh Hosoe 細江英公人間写真展
「抱擁」と「薔薇刑」

幻想的な写真でした。細江英公と言うと言うと、やっぱり三島由紀夫をモデルにして撮った写真が有名です。今回はその作品も何点か展示されていました。

どの作品も当時のオリジナルではないそうです。『薔薇刑』は1963年に発表された作で、『抱擁』は1971年に発表されたものです。

『抱擁』に関してはアーカイバルピグメントプリントと言う形でプリントされたものらしいです。ピグメントプリントとは、デジタルデータ化された作品を画像処理してプリントしたものだったと思います。つまり、過去のアナログの写真を現代の技術と融合させたってことですかね。

しかし、出来上がった作品はオリジナルとは違った、新しいイメージを生み出していました。スフマート技法で書かれたモノクロ絵画みたいなんです。質感とかも、写真展ではあまり見ない感じで、凄いモダンな感じになっていました。最近発表した新作と言ってもいいくらいの作品になっていました。

これ面白い試みだと思います。過去の写真をデジタルで加工してプリントしなおすって言うの。絶対にありだと思ってしまいました。オリジナルの写真がかなりインパクトがありから上手く行ったと言うのは間違いないですけどね。かなりいいと思います。

三島をモデルにした作品は英公を代表する作品として、見るべき価値はあると思いますね。また、当時の三島を見れたのもよかった。

『抱擁』は、凄いスタイリッシュでかっこよかったです。興味があるかた是非見に行ってください。会期も延長されたようです。

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石内都 作品展「 ひろしま is」

ZEIT-POTO SALON

2008-11-29

石内都 作品展「 ひろしま is」

ZEIT-POTOに言って来ました。写真のギャラリーです。前にオノデラユキも個展をここで見ました。石内さんは、今目黒で展覧会をやっていて、それはすでに行ってきたのですが、たまたま東京駅に行く用事があったので、こちらにもよってみました。

新作の『ヒロシマ』です。目黒でも展示されていました。ここでは10点前後でてました。目黒で見なかったものですね。基本的には目黒と同じです。その当時に焼け残った服や靴や小物の写真です。目黒もよかったんですが、ここで、『ヒロシマ』だけを集中してみるのもいい感じでした。目黒で見たときは作品がもっと遠い位置にある感じがしたのですが、ここで見るともう少し日常に感じることができました。ある意味肩の力を抜いて作品の持つイメージと対峙できました。

ヒロシマのことって次第に忘れ去れて行くわけです。でも忘れちゃいけない。だから、後世の人に伝えていく必要があるわけです。でも、その方法はいろんな形でいいわけですよね。

これが石内さんなりの後世へのメッセージのように思えました。

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ヘルマン・ニッチ展

山本現代

2008-11-19

ヘルマン・ニッチ展

山本現代で、なんと、横浜トリエンナーレに参加していた「ヘルマン・ニッチ」の展覧会が行われているので、怖いもの見たさで行ってきました。

山本現代は白金にあるギャラリーです。現代とあるように現代アートを扱っています。さてヘルマンです。作品は横浜で見たものと、ほとんど同じでした。ある種の儀式みたいなことをやっているところの映像とその際の写真。それから動物の血で描いた絵画みたいなもの。裸の男と女が台の上で解剖されているようにも見えるこの儀式。本当は動物を解剖してその内臓なんかを、生贄のような男女の体にぶちまけていて、グチャグチャとやっているのですが、かなりグロです。「アクション」と言われるパフフォーマンスなんだそうです。

どうなんですかね。やっぱり好きになれないですね。表現は個人自由だと思います。綺麗なものだけを作る必要もないのですが、ちょっとこれは理解できない。自分の生存のために他の生命を奪っている現代社会に疑問を投げかける意味もあるそうですが、それ以前にちょっと残酷すぎるんですよね。

こんなの買う人いるのかよ、と思っていたら、しっかり何点か売れていました。いろんな人がいるんですね。血が苦手な人は見ないほうがいいです。

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森山大道「バイバイ ポラロイド」

タカ・イシイギャラリー

2008-11-19

清澄に行ってきました。倉庫の中にあるんギャラリー街のうちの一軒。森山大道です。説明の必要ないですかね。大御所です。

今、都現美で、森山大道の展覧会してるので、その関係ですかね。内容はポラロイド写真が、約500枚くらい、ズラッと横一列の壁に展示してありました。ポラロイドなので、ここの写真は小さいです。手のひらサイズですからね。写真は今年とったものだそうです。タイトルにあるように、今年の夏、ポラロイド社がとうとう、インスタントフィルムの生産を止めたことから、ポラロイドも、もうなくなることになります。そこで、さよならポラロイドということだそうです。

作品は、新宿とか池袋とか繁華街の写真で、匂いがしてきそうなくらいの場末の場面が多かった。凄い、肉肉しく強さや、汚さ、醜さみたいなものが感じれる写真でしたね。

ポラロイドをプロも結構使っていたみたいで、本番の前にテストでとって、感じを見るのに使っていた人もいたようです。500枚並べると、集合体としての力はあると思うけど、やっぱり、もう少しデカイ写真がいいかな。リアリズムより感覚的なほうが個人的には好きなので、ちょっとストレートすぎだったかな。

都現美も行ってみよう。

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「津田直展 SMOKE LINE―風の河を辿って」

資生堂ギャラリー

2008-10-31

「津田直展 SMOKE LINE―風の河を辿って」

資生堂です。今回は日本の写真作家でした。まだ30歳ちょっとの若い作家さんですね。でも、結構いいと思います。二つ展示室があるんですが、手前に部屋にあった作品が特に良かった。中国とかモンゴルとかモロッコを旅をして撮った、景色の写真なんですが、単に一枚の写真に収めるのではなく二枚の写真で一つの風景を収めています。二枚一つで10点前後あったと思います。

荒涼とした乾燥地帯の写真など、スケールの大きな自然を静かに写しています。そこに空気が見えるんです。風が見える。吹いている風、空気の動きを感じる写真でした。そして二枚一組の作品が一続きの地平線のようにも思える、全体としても力のあるものでした。

地球の胎動を聞くことができると思います。そして風を感じることができます。

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「白」 原研哉 展

ggg 銀座グラフィックギャラリー

2008-10-31

「白」 原 研哉 展

今、話題のグラフィックデザイナーの一人です。「デザインのデザイン」という著書で知ってる人も多いかもしれません。

原さんは白という色に対して特別な考えあるようで、色の中でも白だけが特別な存在と考えています。今回は1階ではアルミボトルで作った日本酒のボトルや、握りやすい石鹸をイメージしてデザインした、お年寄り向けの携帯電話などが展示してありました。

地下には、商業デザインの作品ではなく、今まで彼が制作したインスタレーションの作品が展示されていました。『蹲踞』、『WATER LOGO』、『ししおとし』が展示してあった。『ししおとし』は21_21デザインサイトので見た作品。

『蹲踞』も『ししおとし』もどとらも、破水加工された、白い素材の上を水が転がっていく作品となっています。流れていくのではなく、転がって生きます。破水加工された、白い素材の上では球になってしますんですよね。とっても不思議なので、一度見てみるといいと思います。とっても面白い。そのアイディアも凄いのですが、その作品時代の造形も素晴らしい。『ししおとし』では斜めに置かれて白い板の上に小さな出っ張りがついている。パチンコ台の釘みたいになっています。その板の上にガラスでできた、ししおとしがあります。そこに水がパイプで流されていて、一定量たまると、お辞儀するわけです。そこで水が板の上にこぼれて、板の上をパチンコ玉のように転がっていくわけです。板は破水加工されています。

『蹲踞』は一番下に大きなお皿があってその中央に穴があいています。そのお皿までは3mくらいの長さの水路が滑り台のようについていて、一番上から、水が落とされます。この作品も滑り台、お皿ともに破水加工されているので、落とされた水は玉になり転がって生きます。お皿まで転がってくると、お皿の中をルーレットの玉のように転がりながらしだいに渦を巻き、最後にお皿の底に穴に落ちると言う作品。これ、なんだが小宇宙のような作品でした。金沢21世紀美術館で展示されたようです。

原さんの作品はどれも極限までシンプルなんですが、そこから受ける印象はもの凄く大きくて、沢山あって、複雑な気がします。

原さん曰く、造形をデザインするだけでは50%で、あと、まだ、見た人がどう感じるかをデザインする領域が残っていて、これをデザインすることが必要なんじゃないかと言っています。だから、原さんの作品からは多くを感じてしまうのかも知れません。原マジック!

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