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夜と昼 アラン・セシャス[Alain Sechas]展

メゾンエルメス

2008-12-10

夜と昼
アラン・セシャス[Alain Sechas]展

メゾンエルメスに行って来ました。前回はインドのハーシャでした。これはあまりいいとは思えなかったのですが、今回はいいです。アラン・セシャス、とても気に入りました。ユーモアがありながら、とても知的でセンスがいいです。

メインとなる作品はギャラリー全体に敷かれたレールの上を動く、擬人化された人間サイズの猫。これ面白いです。普通作品は観覧者が見に行きますよね?でも動いてるいるので、見に行かなくても待ってると向こうから来てくれるんです。小沢剛の作品で電話するとギャラリーの方から、観覧者を訪ねて作品を見せに行くっていう、パフォーマンスがありましたが、それを思い出しました。共通点は向こうからくるってところだけなんですが。

この猫が夢遊病者みたいな感じなんです。二匹の男女の猫は、寝たまま、徘徊しているイメージで、三匹目の猫は目をあけて、その二人を追いかけているんですが、前が膨らんでいるんですよ。だから二人と言うより、メス猫のほうを追いかけているのかもしれません。

現代社会では忙しくて、寝る時間も充分にとれていません。都会人はいつも睡眠不足、疲れていて、言ってしまえば起きているのか寝ているか分からないような、毎日じゃないでしょうか?朝の電車ですでに多くの人が寝てますよね。今起きてきたばかりなのに眠いわけです。凄い世の中です。そんな社会を象徴しているようにも思えます。

あともう一つ、暗示マシーンみたいなのがありました。『エミール・クーエへのオマージュ』という作品は、床にあるボタンを足でふむと、正面壁に設置されている。黒で描かれた渦巻きが回転しだします。それを見ていると、いつでも、どんなときでも、どんな場所でも、よりよくなっていきます。みたいな言葉がスピーカーから流れてくるんですよ。まるで、絵に描いたような、セルフ催眠術マシーンみたいで、笑いました。

しかし、実際には、複雑化する社会の中で実は、自分で自分を励ましながら必死に生きているケースが多くあるのではないでしょうか?日々社会や人生に不安を抱え自己をごまかしながら、笑顔が作られているように思えます。

作品はどれも、ポップアート的で、キャラクタチックで、若い人に受けそうな感じですが、さすがフランス人、さりげない鋭さが、チクチクきます。凄いおすすめ是非見に行ってください。無料ですよー。一応綺麗な格好していきましょうね。

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