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2008年12月

森山大道写真展「S'」

RING CUBE

2008-12-20

森山大道写真展「S'」

リコーのギャラリーです。10月にオープンしたばかりです。早速行ってきまいした。一発目は森山大道展です。無人の競技場などを撮影した、大判の写真集「S'」からの作品が20数点出てました。森山さんってGRを使っているみたいで、特にGRで撮った作品を選んだみたなことが会場の注意書きにありました。1と21を使っているみたいですね。実際のカメラも展示してありました。

モノクロのベタっとしたバリバリ重さを感じる大型の作品で、森山の「犬」を思い出させる作品でした。人がいない競技場の写真なんですが、森山が撮るとなんか、全然違うものに見えるんですよね。写真の焼き方もあると思いますが。粒子の粗い感じで、黒がコールタールみたいに黒く重い。

個人的には競馬場を撮ったのがよかったかな。あと展示が壁じゃなくて、通路に対して垂直に互い違い、両面に作品を展示してあってそれも、なかなかよかった。歩きにくいって云えば確かにそうなんだけど、あれくらいのキャパで、来館者も多くない会場ならありですね。

三越と日産のある交差点の円柱状の建物の8、9階です。だから、景色が凄くいいです。特に夜景が綺麗で、何気に秘密のデートスポットとしていいです。しかも入場無料です!まださほど知られていないので、クリスマスにいいじゃないでしょうかね?アートと夜景、ん?森美術館があるって?そこまで大掛かりじゃないのが、いいんじゃないでしょうか?無料だし、この不景気にお財布にも優しいです。

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沖縄・プリズム 1872-2008

東京国立近代美術館

2008-12-20

沖縄・プリズム 1872-2008

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「OYKOT WIEDEN+KENNEDY TOKYO:10 YEARS OF FUSION」

ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)

2008-12-16

「OYKOT WIEDEN+KENNEDY TOKYO:10 YEARS OF FUSION」

クリエイティブ・エージェンシー として活動している“Wieden+Kennedy”という会社?の10年間の仕事の記録展みたいな感じになっています。この会社はナイキのCM(NikeのipodのCMなどなど)やユニクロのCMなんかをやってるようです。ほとんどの人が絶対知ってるCMですね。全体的に都会的でスタイリッシュなものばかりですね。その時代、時代で独自のカッコよさを最大限に表現してる感じがします。とにかくセンスが滅茶苦茶いいですね。

今回は10年分を振りかっているのですが、CMを見ると、その時代が見えますね。ただ、CM自体には共通の質感みたいなものを感じました。時代が変わってもクオリティは変わってないと云う事なのかもしれまんせん。

入ってすぐに人の顔をあしらった、小箱が床一杯においてあります。その中に液晶画面があった、様々な人の映像が流れています。

人を見てないと、人は分からないってことなんですかね。人が分からないと、人に訴求するCMはつくれないんでしょうね。

W+K Tokyoって、面白い会社ですね。全然知らなかったです。勉強になりました。

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ランドエスケープ 柴田敏雄展

東京都写真美術館

2008-12-14

ランドエスケープ 柴田敏雄展

中山岩太を見に行って、ついでにこっちも見てきました。ランドエスケープを主に撮影している作家さんのようです。海外ではかなり知られているようですが、日本では今ひとつ知られていないそうです。柴田さんも、やはり木村伊兵衛賞を受賞してます。写真家にはなるためには、木村伊兵衛賞は必須なんでしょうかね、やはり。

ランドエスケープを撮影しています。その全てが人工物を選んでいます。そして空がないんですよね。この辺りが柴田さんの特徴のように思えます。全体の中では、それほど不思議ではないものも、そこだけに注意してみると、なんだか不思議な形だったり、不自然だったりするものってありますよね。彼はそういったところを切り抜いて撮影しています。

山の斜面をコンクリートで固め、そこを不規則な形で登っていく階段。あらためて見なければ特に、気に留めないような場所を、写真で見ると、本当に不自然さを感じるんですよね。作品によっては一体何の一部なのか分からないものさえある。

平たく言うと、自然の中に作られた人口物のちょっと変なとこを集めてみましたって感じですかね。

自分が引っかかったのは夜の高速道路やガススタンドを写したシリーズですね。これもやはり、人工物なんですけど、今度は光までも人口物なんですよね。それで、何が面白いかって云うと、それが日本に見えないんですよ。無国籍、どこの国か分からない。完全に国籍を抜いて写してるんですよね。これ面白くないですか?構図や光の落とし方で、微妙に国籍性を消しているんです。でもしっかり物は撮れているし、見えている。実に不思議でした。

日本らしさとか、日本の風景と言うのはどういうところから感じるものなんでしょうね。なんてことを考えてしまいました。突き詰めると、人間のアイデンティティとは見たいな。海外でかなり活躍していたこともあったようなので、その辺りの意図もあったと思うのですが、どうなんでしょうかね。

シンプルな写真で難しいかな、自分はもっとごちゃっとした作品のほうが好きかも。でも夜の写真は良かった!

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甦る中山岩太:モダニズムの光と影

東京都写真美術館

2008-12-14

甦る中山岩太:モダニズムの光と影

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未来を担う美術家たち DOMANI・明日展

国立新美術館

2008-12-13

未来を担う美術家たち DOMANI・明日展

文化庁芸術家在外研修で海外に行かしてもらった作家さんを集めて、その成果を知らしめるための展覧会です。毎年やっているようです。今回は今まで紹介されなかった15名を選んでの展覧会となっていました。

舟越桂さんもこれで海外行かしてもらってるんですね。あと岡本太郎賞の受賞者の開発好明も行かしてもらっていました。舟越さんは、この前の庭園美術館でやった展覧会の作品が数点出てました。ホワイトキューブより庭園美術館のほうが絶対はまっていましたね。作品は勿論いいです。「水に映る月蝕」「森に浮くスフィンクス」など、他とは違う存在感がありましたね。

開発好明の作品は毎日のレシートをノートに張りためたものと、自分の毎日かかさず撮ったポートレートの集合体が展示されていたけど、うーんって感じでした。

駒方克哉の金紙を使った、緻密な切り絵も確かに凄かったんですが、とにかく菱山裕子です。圧倒的に異彩を放っていましたし、これ何より大好きです。その作品自体にも驚きますよね。これどうやって作るのって感じです。彼女の技術的レベルもかなり高いことは間違いないですよね。

彼女の作品とであったのはコムデギャルソンのショウウインドーだったんです。ディスプレイで使われていたんですよね。その時も今回出ているおっさん風の人間だったんですけど、一発で引き付けられましたね。不思議ですよね。金属を使っているのに、布で作った人形のような軽さがある。金属なのに、冷たい感じがしなくて、触れてみたくなってしまう。指でつんつんしたくなっちゃうんですよね。今回は巨大な作品が出ていて、それも大きいのに軽やかなんですよね。「空飛ぶ男」だったと思うけど、6mくらいある巨人なんですが、これも金属の網で作っているんですよね。もう凄いとしかいいようがないです。

基本的に体全部ある、人間そのままの作品が好きなんですが、顔と手だけの作品で、「約束」ってのがあったんですけど、これが良かったです。男女二人の顔が並べてあって、その下にそれぞれの手が、やはり金属の網で制作されています。男女それぞれの手の小指から赤い糸が10cmくらい立ち上がっていて切れているんです。果たしてこれは繋がっているのか、切れているのか?見る人の想像を掻き立てる、とても面白い作品でした。

菱山裕子の作品絶対面白いです!見てください。

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石内都展-ひろしま/ヨコスカ 二回目!!

目黒区美術館

2008-12-13

石内都展-ひろしま/ヨコスカ

ゼミの仲間と行ってきました。自分はすでに行っていたので二度目になりますね。偶然なんですが、またまた石内さんと会ってしまいました。

二度目なんですが、ふと疑問に思ったのが、ヒロシマの写真はカラーなんですよね。mother'sは白黒の写真があるし、疵なんかも白黒なんですよね。でもヒロシマはカラー

石内さん曰く、広島って言うとみんなモノクロで撮る、イメージが定着していて、でも、実際広島に行くと、そうじゃないヒロシマが見えて、カラーで撮ることにこだわったそうです。

それから、石内さんが、衣類の写真をモチーフにするのは、もともとの出身が多摩美のテキスタイルだからなんですね。なるほど。

券もらったから、もう一度行くかもしれません(汗。

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夜と昼 アラン・セシャス[Alain Sechas]展

メゾンエルメス

2008-12-10

夜と昼
アラン・セシャス[Alain Sechas]展

メゾンエルメスに行って来ました。前回はインドのハーシャでした。これはあまりいいとは思えなかったのですが、今回はいいです。アラン・セシャス、とても気に入りました。ユーモアがありながら、とても知的でセンスがいいです。

メインとなる作品はギャラリー全体に敷かれたレールの上を動く、擬人化された人間サイズの猫。これ面白いです。普通作品は観覧者が見に行きますよね?でも動いてるいるので、見に行かなくても待ってると向こうから来てくれるんです。小沢剛の作品で電話するとギャラリーの方から、観覧者を訪ねて作品を見せに行くっていう、パフォーマンスがありましたが、それを思い出しました。共通点は向こうからくるってところだけなんですが。

この猫が夢遊病者みたいな感じなんです。二匹の男女の猫は、寝たまま、徘徊しているイメージで、三匹目の猫は目をあけて、その二人を追いかけているんですが、前が膨らんでいるんですよ。だから二人と言うより、メス猫のほうを追いかけているのかもしれません。

現代社会では忙しくて、寝る時間も充分にとれていません。都会人はいつも睡眠不足、疲れていて、言ってしまえば起きているのか寝ているか分からないような、毎日じゃないでしょうか?朝の電車ですでに多くの人が寝てますよね。今起きてきたばかりなのに眠いわけです。凄い世の中です。そんな社会を象徴しているようにも思えます。

あともう一つ、暗示マシーンみたいなのがありました。『エミール・クーエへのオマージュ』という作品は、床にあるボタンを足でふむと、正面壁に設置されている。黒で描かれた渦巻きが回転しだします。それを見ていると、いつでも、どんなときでも、どんな場所でも、よりよくなっていきます。みたいな言葉がスピーカーから流れてくるんですよ。まるで、絵に描いたような、セルフ催眠術マシーンみたいで、笑いました。

しかし、実際には、複雑化する社会の中で実は、自分で自分を励ましながら必死に生きているケースが多くあるのではないでしょうか?日々社会や人生に不安を抱え自己をごまかしながら、笑顔が作られているように思えます。

作品はどれも、ポップアート的で、キャラクタチックで、若い人に受けそうな感じですが、さすがフランス人、さりげない鋭さが、チクチクきます。凄いおすすめ是非見に行ってください。無料ですよー。一応綺麗な格好していきましょうね。

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シャガールとエコール・ド・パリコレクション

青山ユニマット美術館

2008-12-6

シャガールとエコール・ド・パリコレクション

こんなところにも、美術館があるんですね。ここは企業コレクションの美術館で、建物は普通のオフィスビルで、その3フロワーを展示場としてあります。青山ユニマットという会社とその関連会社が買ったものを展示してあるわけです。

シャガールも日本人には人気があって、結構日本に作品あるんですよね。わりと何処でもみれる作家ですよね。彼も多作の部類ですね。

全部で3フロワー会場があって、まず最初がシャガールでした。その下の階がエコール・ド・パリ系の作家の作品が展示してあって藤田の作品が、5点くらい出てましたね。猫をモチーフにした作品がよかったですね。出品されてた猫は、スリムで小さなタイガーみたいな感じでした。シャープな感じが日本の猫の感じが出ていて、日本が的な洋画、和洋折衷としての面白さがあったかな。

あとは藤田の対してのキスリング、藤田と同じ階にキスリングの裸婦の作品があったんですけど、藤田と見比べると面白い。まったく色使いとか繊細さとか違うんですけど、肌のつるっとした感じが、両方ともに似てる感じがしたんですよね。藤田は藤田の乳白色で、キスリングは黄色っぽい色で肌を表現しているし、女性の造詣なんかなかなり違うんだけど、そんなふう見えました。

さらにその下にはバルビゾン派の作品と19世紀の作家の作品が展示してありました。アレクサンドル・カバネルの「ヴィーナスの誕生」ってのが、妙に色っぽくてよかったですね。凄い魅力的でした。青い空と雲、そこにヴィーナスが横たわっているんですが、なんかけだるそうな感じがエロくてよかったですね。

あとラウル・デュフィです。この人あまり知らなかったですが、音楽をモチーフにした作品の系統が面白かった。音楽のそのもののイメージを絵画で表現しようとしているところが、斬新ですね。

まあ、日本人に人気あるところを収集しているみたいだけど、自分にはちょっと物足りない感じでしたわ。神宮外苑から歩いてすぐです。デートにいいかな?青山も近いしね。

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美しい青い風が― I Love Art9 ワタリウム美術館コレクション

ワタリウム美術館

2008-12-6

美しい青い風が― I Love Art9 ワタリウム美術館コレクション

何年かぶりにワタリウム美術館に行きました。3年ぶりくらいですかね。ここは現代アートの美術館です。場所は青山です。ベルコモンズから歩いてすぐです。決して大きくない、はっきり云うと小さい個人の美術館ですが、この美術館が日本の現代アートの普及に大きく貢献したのは、間違いないですね。今でこそ、現代美術館が各地で作られていますが、この美術館ができた当時は現代美術はまだまだ逆風が強かった頃だったはずです。

今回、展覧会に行ったのは、ジョン・ケージとボイスの作品を見たかったからです。ですが、かなりの収穫があって、とても充実した時間になりました。

ボイスは『コヨーテ -私はアメリカが好き、アメリカも私が好き』のパフォーマンスの映像が見れたのが良かったです。今まで、映像でちゃんと見たことがなかったので、実際コヨーテとボイスがどのように、一緒に生活していたのか、ちょっと想像がつきませんでした。でも映像を見てイメージが掴めましたね。これも一種の社会彫刻と云う事になるんでしょうか?ボイスなりのアメリカに対する表現であったことは確かですが、コヨーテをアメリカの象徴としたのは何故なんでしょうかね?そのコヨーテだけと対峙すると云うのは、そこにアメリカがあるということなんでしょうかね。ここらへんはまだ勉強不足です。

ボストンで「フェルト・スーツ」を見て以来ボイスが好きな作家の一人になったのですが、今回もボストンとは違うスーツでしたが『フェルト・スーツ』が展示されてました。切りっぱなしの記事、そしてフェルトの厚さ。全てがスーツとは繋がらない感じがするのですが、ボイスはそれを見事にスーツにしてしまった。可能であれば一着欲しいくらいです。フェルトも持つ柔らかなイメージとスーツのもつ硬いイメージ、それはモダニズムへのある種の警句だったのでは?と今の時代になって思うことがある。だとすればやっぱりボイスは凄いと思うわけです。

ボイスはフルクサスの初期のフルクサスに係わっていたわけで、だからジョージ・マチューナスとはよく知った仲だったわけです。ジョージマチューナス追悼コンサートでボイスは終生の友である、ナムジュン・パイクと追悼の演奏をデュエットをしたわけです。このときの「コンクリートスコア」を黒板に再現した『コンティニュイティ』と言う作品も見ましたが、黒板にチョークで描いたスコアが作品になってしまうってのは、驚きますね、正直。しかしこの価値観の変化が現代アートの今へ繋がっているわけで、面白かったです。

もう一人、ジョン・ケージです。この二人が目的と言うことはフルクサスに最近興味があるんでしょう?と思う人がいたら、当たりです。まあでも、展示されていたケージの作品は、実験的な作品だったので、まあ、習作的位置づけのものになると思います。”チャンスオペレーション”によって、日本の竜安字の石庭を描いたものでした。まあ鉛筆で書いただけなので、絵画としてみると、本当にショボイです。これは”チャンスオペレーション”を知らないと全くわからんでしょうね。

この前、森美でも出てたジャン・ホアンも展示されていました。この人の作品が好きなわけではないですが、やはり印象には良くも悪くも残りますよね。ワタリウム美術館でやったパフォーマンスの映像だったんですが、今回もまっぱで暴れまくってましたね。

今回、ニキ・ド・サン=ファール、ウォーホル、キース・へリングなんかも出てたんですが、日本の作家がなかなか良かった。滝口修造のデカルコマニーの作品なんかも興味を持ちましたね。1971年に制作されています。駒井哲郎の作品もまとまって見たは初めてだと思います。「箱」のシリーズの作品とかよかったです。1970年の日本動向が、ボイスや、ケージなんかと並べると、よく分かりましたね。哲学的な価値観にアートの価値がシフトしていくなかで、日本はそれを、東洋なりのスタイルでどう受け止めるか模索しているように思えましたね。

そうそう、ホアン・ヨンピンの『非難はしご』これ確かに傑作。詳細かかないんで、興味がある人は実際に見に云ってください。梯子は人を救出するものですよね?それが…。

さてラスト、今回のお気に入り!小沢剛です。『なすび画廊』これしかないでしょう。牛乳箱が画廊なんて、笑っちゃいますよね。この人は基本的に、面白すぎるですが、この作品は傑作ですね。これを銀座なんかの街路樹にくくりつけて画廊を展開したらしいんですが、やってくれるますよねー。この感覚ってフルクサスの考えと共通してますよね。さらに小沢さんは電話一本で作品を持っていく出前美術館みたいな作品も作っていて、本当笑っちゃうんですが、その基本的な考えには、フルクサスなどに見られる、アートを高いところに置かない考え方が明らかに見えて、面白いんですよね。

ワタリウム美術館は青山にとけこむように、たたずむ、実に都会的な美術館です。自分の好きな美術館ですが、もう一つ見逃せないのが、ショップなんです。ここのショップが結構好きです。一階のショップが人気がるようですが、自分は地下のブックストアーが好きです。なんかニューヨークの古本屋にいる気分がするんですよね。置いてある本も現代アートに関するものが充実しているので、参考資料を探すのも役にたつと思います。一階ではフライタークの鞄も売ってます。価格が高い高級系が多いのはさすが青山って感じですね。でも見てるだけでも楽しめます。

そうそう地下では小企画でディズニー・タイムカプセル展もやっていました。クロアチアで作られていた、ディズニーの人形が展示されていました。正規のものらしいんですが、デザインがオリジナルとかなり違って、デフォルメされているんですよね。悪くいうと、中国のどっかの遊園地みたいな感じで、コピー品みたいなんですが、ちゃんライセンスととって制作していたようです。これ、造形の違い面白いので、時間があればぜひ見て!

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巨匠ピカソ 魂のポートレート

サントリー美術館

2008-12-3

巨匠ピカソ 魂のポートレート

国立新美術館との共同開催ですね。どうせだったら森美術館も巻き込んで、できたら六本木アートトライアングルを、強烈のアピールできたのではないでしょうか。個人主義の欧米のほうが協調性がないように思う人が多いですが、実は日本人のほうが協調性がありません。和と重んじることと協調性は全然違うわけです。しかし国立新美術館で全て展示できなかったのでしょうか?

さて展覧会です。国立新美術館はピカソの作品の全体をカバーしながらの回顧展に、対してこちらは”ポートレート”の作品に限定した回顧展という形をとっています。ピカソって言うと個人的には「ゲルニカ」関連の作品に目が言ってしまいます。個人的に「ゲルニカ」はとても気になっていて、大学でも「ゲルニカ」でいくつかレポート書いています。

そんなわけで、今回も目に止まったのは。ミノタウロスをモチーフにしたものですね。「牧神と馬と鳥」は1936年の作品。つまり「ゲルニカ」の前の年に当たるわけです。「ゲルニカ」に比較すれば、具象的ですが、そのモチーフ構図は「ゲルニカ」のまんまと云ってもいいくらい。勿論「ゲルニカ」では牧神は登場しないわけですが、しかし牧神を雄牛、或いは、雄牛を牧神に置き換えると、馬ととの関係は「ゲルニカ」と全く同じ、さらに鳥がその間に首を上に伸ばしているというのも「ゲルニカ」と同じです。国立新美術館でも思ったのですが、「ゲルニカ」の構想に入る前にもう十分に「ゲルニカ」のパーツは完成していたんでしょうね。ピカソは万博に出品しなければないない作品だったこと、つまり時間的リミットがあったわけです。さらにスペインの内戦に対する思いがあったので、短期間で製作しなければならなかったことから、必然的に自分の中の在庫から、再構築し新たな作品を製作したと云う事なんだと思いました。『ゲルニカ』いたる1930年代はかなり、ミノタウロスや馬のモチーフの作品を多く残しています。その集大成が「ゲルニカ」であり、そのそれらのモチーフを追求した結果が「ゲルニカ」だったのかも知れませんね。

「ドラとミノタウロス」も1936年の作品なんですが、ミノタウロスにドラが強姦されそうになってる作品です。ドラは知ってのとおり、ピカソの愛人で写真家だった人です。彼女が写真家だったため、ピカソの「ゲルニカ」の製作過程が写真で残されています。この絵が1936年に描かれたことを考えると、或いは「ゲルニカ」の中に出てくる泣く女のモチーフのはドラがあったのかもしれないというのは、考えすぎですかね。

”ポートレート”と言う点で見ると、会場の最後の展示されていた、作品が印象に残っています。何か人間の業のような、怖さを感じるんですよね。「若い画家」はピカソが死ぬ前年に書かれた自画像です。自分はこの作品に、ピカソの執念みたいなものを感じるんですよね。まだ死なない、死にたくない、もっと絵を描いて、もっと女と遊びたい。俺はまだ死なないと生きることに、恐ろしいまでの執念がこめられているような気がするんですよね。死に程遠い、20歳の頃に描いた作品「自画像」1901年が憔悴しきったイメージであるのに、まさに対象的な作品であるように思います。

若い人間より、死を目前とした老人のほうが、死に対する執着が強いとよくいいます。ピカソの絵にはその、人間の本性が見えているような感じを受けます。欲望のまま、生きてきたピカソ。満足して死ぬようならピカソではないし、こんなに多くの作品は描けなかったのではないでしょか。

国立新美術館より、空いていました。特定の作品にこだわらないなら国立新美術館よりこっちがいいかも。デートにもいいです。帰りはミッドタウンの夜景を見ながらピカソばりに口説けば、落ちること間違いなしだったりして!?

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ダレン・アーモンド Darren Alomod

SCAI THE BATHHOUSE

2008-12-3

ダレン・アーモンド Darren Alomod

谷中に行ってきました。どことなくローカルな雰囲気の街に下町っぽい空気を感じました。

そんな谷中の街に溶け込むように佇むお風呂屋さん、それがギャラリーと言うちょっと変わったギャラリーです。経営は白石コンテンポラリーアートです。建物は昔からここにあったお風呂屋さんを本当に改修してギャラリーとして使っているわけです。

お風呂屋さんって以外にギャラリーに向いてるかもしれませんね。天井が高いので、外から見る以上に中が広く感じますね。外観は全くの昔ながらのお風呂屋ですが、中は白壁のギャラリーで、現代の過去の折衷で、昔のお風呂屋を知らない世代には、斬新なギャラリーに見えるのもいい感じですね。

さて、ダレン・アーモンドです。日本では初めての個展だそうです。イギリス人の作家でYBAをメジャーにした「センセーション」にし出品したり、ターナー賞にもノミネートされたりとイギリスではかなりの実績があるようです。YBAの次の世代の作家という位置づけでしょうか。

今回の展示は写真でしたが、写真家というわけではなく、様々な表現方法を使うようです。ギャラリーで一見したときは、なんか不思議な感じがしました。日本の風景を撮っているんですが、凄い微妙な明るさともやのかかったような幻想的な景色だったんです。それで、霧が出ているときに撮ったのかと思ったのですが、実は作品は全て月明かりでとったらしいです。長時間露光で撮った作品というわけです。それで思い浮かんだのは平川さんです。つい最近見た作品で原発を撮った写真があるのですが、それがやはり夜撮っているんです。

カメラの長時間露光を使うと月明かりでも、かなり明るい作品になります。カメラに詳しくない人だと絶対に夜撮ったとは思わないと思います。人間の目では絶対に見ることができな世界が切り取られているわけです。闇の中でとっているのに、闇が全くないんです。現実の風景なんですが、現実にありえない風景。ある種の特別な空間を作り出しているわけです。作品のいくつかは美浜原発の近くで撮られているようで、そのあたりも何か意味があるのでしょうか?だとするとより、平川さんをイメージします。

写真でない彼の作品を見てみたですね。写真は思ったほどではないですね。

ギャラリーは一度言ってみると面白いと思います。上野公園からも散歩がてら歩けるようです。

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米田知子 -終わりは始まり

原美術館

2008-11-30

米田知子 -終わりは始まり

最近写真ばかりになっていますが、今回も写真です。米田さんは現在ロンドンに拠点を置いて国際的に活躍している作家だそうです。

この作家もあまり知らない作家でした。なので、今回初めて作品を見ました。やっぱり、気になったは「見えるものと見えないもののあいだ」ですね。眼鏡を通してみている、文章を撮影した作品。眼鏡のレンズの中だけがピントがあっていてあとはボヤけているわけです。しかも面白いのは、フロイト、ヘッセ、コルビジェ、マーラーなどなどの眼鏡をモチーフにして作品を作っています。ブレヒトの眼鏡を通してベンヤミンからのメッセージを撮影してある作品なんかは非常に面白いと思いました。日本人もモチーフになっていて、谷崎潤一郎の眼鏡を使った作品もありました。

カメラのレンズを通して撮影すると、画面全体にピントが合ってしまう。もちろん、背景をボカしたりすることは、ある程度可能だが、極端にある一点だけにピントを合わせることはしない。しかし、人がものを見ているときは本当は実際に目に入ってくる映像はいろいろあっても、その中で意識が集中しているものへピントがあっているのが普通ではないでしょか?誰かと話しているとき、そのピントはその人意識は向けられています。実際には回りに景色はあるし、その人自身にしても、アクセサリーをつけていたり、服を着ていたりするわけです。で、そのときは、そのような余分なものは見えていないのではないでしょうか?

本を読んでいるときは、正に今読んでいる行にピントがあいその前後などは、ボケている感覚ですよね。意識でのレベルでは。

モチーフでは、有名な人物の眼鏡を使って、ある意味状況再現的な感覚で作品が表現されています。見る側はその人物の視線を体験する。ブレヒトの見ていたもの、見えていないもの、コルビジェが見ていたもの、見えていないもの、そんなものを感じることができる。さらに、それは、米田さんなりの、その人物への解釈とも見ることができる。実にユニークな写真だと思う。

写真としては「シーン」のシリーズの『炭鉱』が好きになった。これは単純に感覚で。「シーン」は風景写真で、一見すると、ただの風景なんだけど、実はその場所は歴史的に意味のある場所という作品。自分が好きになった『炭鉱』は南満州鉄道の重要財源になった露天石炭、撫順のもの。でもそう言った理屈は関係なく、パッと見たとき好きになった写真。あと、図録の表紙の写真も好きです。「ウェデイング」。

昨日で最終だったので、見に行くことはできないのですが、機会があれば、「見えるものと見えないもののあいだ」は見たら面白いと思います。

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