Eikoh Hosoe 細江英公人間写真展 「抱擁」と「薔薇刑」
GALLERY WHITE ROOM TOKYO
2008-11-29
Eikoh Hosoe 細江英公人間写真展
「抱擁」と「薔薇刑」
幻想的な写真でした。細江英公と言うと言うと、やっぱり三島由紀夫をモデルにして撮った写真が有名です。今回はその作品も何点か展示されていました。
どの作品も当時のオリジナルではないそうです。『薔薇刑』は1963年に発表された作で、『抱擁』は1971年に発表されたものです。
『抱擁』に関してはアーカイバルピグメントプリントと言う形でプリントされたものらしいです。ピグメントプリントとは、デジタルデータ化された作品を画像処理してプリントしたものだったと思います。つまり、過去のアナログの写真を現代の技術と融合させたってことですかね。
しかし、出来上がった作品はオリジナルとは違った、新しいイメージを生み出していました。スフマート技法で書かれたモノクロ絵画みたいなんです。質感とかも、写真展ではあまり見ない感じで、凄いモダンな感じになっていました。最近発表した新作と言ってもいいくらいの作品になっていました。
これ面白い試みだと思います。過去の写真をデジタルで加工してプリントしなおすって言うの。絶対にありだと思ってしまいました。オリジナルの写真がかなりインパクトがありから上手く行ったと言うのは間違いないですけどね。かなりいいと思います。
三島をモデルにした作品は英公を代表する作品として、見るべき価値はあると思いますね。また、当時の三島を見れたのもよかった。
『抱擁』は、凄いスタイリッシュでかっこよかったです。興味があるかた是非見に行ってください。会期も延長されたようです。
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