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2008年6月

『三井家の茶箱と茶籠』

三井記念美術館

2008-6-28

『三井家の茶箱と茶籠』

今回はちょっと変わったものを見てきました。お茶の道具です。日本のお茶と云えば、誰もが思い浮かべるのは千利休です。お茶を飲むということを芸術にしてしまった人です。彼は織田信長の茶頭をして、そして秀吉にも仕えることになるのですが、ある意味芸術という戦場で秀吉は利休と常に対峙していたように思えます。利休は恐らく、そんな秀吉を軽く受け流していたんでしょうが。

最終的には利休は秀吉に切腹させれてその生涯を終えるわけですが、あの時代に権力に流されず、自分の価値観を主張できたというのは、本当に凄い人だったんだと思います。そしてお茶を芸術の域に高めるということをやってのけたわけです。何となく、現代においてそういった人を探すと北大路魯山人がそれに近いような気がします。

さて今回は三井家に伝わる。茶箱と茶籠を見てきました。これは要するに、携帯用お茶セットですね。箱の中にお茶を立てるのに必要な道具を入れ、外に持っていったわけです。旅行先でお茶を立てるというわけです。風流といった感じなのかな。籠も同じです。やはりその中にお茶の道具を入れて外にもって行きます。

茶道として一つの芸術であり、お茶をたてるというのが、単純に喉を潤おすだけでなく、一つの芸術行為であることから、その道具も美しいものが多く残っています。茶箱は螺鈿細工がされているものもあれば、漆塗りのものがあったりします。デザイン、装飾どれを取っても高いレベルの芸術性を見ることができるし、また日本の工芸品の素晴らしさをあらためて感じることができる展覧会でした。

自分はシンプルな桜木地茶箱とそのセットが気に入りました。特に棗ってのが気に入りました。真っ黒で柄の一切ないものがいいです。このセットの棗は正にそれでした。棗ってお茶の粉を入れるケースなんですね。漢字も初めて見たし、そういったものがあることも初めて知りました。お茶なんて、一般市民には触れる機会はないですもんね。学校でも習わないし、義務教育でお茶についての基本知識を教えてもいいんじゃないでしょうか?

お茶会に行ってみたくなりまいた。そんな機会ないですが・・・。ではでは

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F1 疾走するデザイン『FORMULA ONE The Great Design Race』

東京オペラシティアートギャラリー

2008-6-28

F1 疾走するデザイン『FORMULA ONE The Great Design Race』

F1って以外に小さいんですね。っていうか実車が展示空間に7台も入れられたことに驚きました。F1って美術品なの?って思ってましたけど、確かに造形の美しさがあります。デザインも最高ですし、超現代の工芸品と見ることもできると思います。初期の葉巻型のものから現行の車体までの変遷が実車でみることができるのはなかなか面白い。

機能に求められてその形体を変化させていった、F1はまるで環境に合わせて変化してく生き物のようでもありました。

F1がかなり来ているみたいでしたが、F1ファンならずとも、その美しさに納得できると思います。たまにはこんな変わった展覧会もいいのでは?

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没後50年『モーリス・ド・ヴラマンク展』

損保ジャパン東郷青児美術館

2008-6-25

没後50年『モーリス・ド・ヴラマンク展』

ヴラマンクを見てきました。いわゆるフォーブと呼ばれる作家の一人です。フォーブの画家といえばマティスが有名ですが、ヴラマンクもその時代に活躍しました。

晩年はその時代の造形表現に影響されることなく、独自の道を進んだ作家です。フォーブのあと、ピカソのキュビズムやダダが出て来て、シュールレアリスムに続いていくわけですが、それらに染まることはなかったという作家です。自然や生を大切にして、自己の内面からくるものよりも、自然など自分の周りにあるものに価値を見出していたようです。

さて、この展覧会で気に入った作品は『雷雨の火の収穫』です。でも図録で見ると全然色合いが違って、よくないんですよね。図録だと黄色が強いのですが実際にはもっとオレンジが強くて、強烈なパワーがあるんですよね。この作品は実物を見てもらいたい。

雷雨の暗い雲が広がった空と対照的に藁一面の畑は燃えるような、明るさがあるって、不思議な力を感じる、とても美しい絵でした。自然の力、美しさを見続けて表したのではないでしょうか。そこには小さく一人の人間が描かれています。自然に対する人間の存在にも思えてなりません。

新宿なので、多摩地区にはアクセスしやすいのでは、よかったら行って見てください。ブラマンクという作家について基本は全て押さえられる構成になっています。

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『甦る美術館』

群馬県立近代美術館

2008-6-22

『甦る美術館』

群馬県立近代美術館のリニューアルオープン記念展ですね。群馬近美が所蔵している作品で構成された展示でした。

一番注目したのはなんと言ってもゲルニカのタピスリー、オリジナル『ゲルニカ』完成後、ピカソによって作られた三枚のタピスリーそれがなんと日本になるなんて、どういう経緯で群馬が手に入れたのか実に気になります。そして残りの二枚は一枚はニューヨークの国連ビルの中にもう一枚はフランスのコルマールの美術館に収蔵されているそうです。

もちろん油彩で描かれたオリジナルとは質感は全く別のものです。存在感もオーラもオリジナルには負けますが、でも見る価値あると思いますよ。他の作品もなかなか見ごたえがあるものでした。ヘンリームーアの描画の作品『羊連作』も気に入りました。

東京からだと車で二時間くらいです。ドライブがてらにおすすめです。

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『磯崎新 七つの美術空間』

群馬県立近代美術館

2008-6-22

『磯崎新 七つの美術空間』

群馬県立美術館に行ってきました。外観はそのままにリニューアルしたということでしたね。建築が磯崎新がやった建物はさすがに古さを感じさせませんでした。

展覧会はこの建築家、磯崎新の仕事に焦点を当てたものです。建築家と言えば誰もが思い浮かべるのは安藤忠夫かもしれません。しかし磯崎は安藤よりも10歳年上で先輩にあたります。個人的んは日本の建築の近代化は安藤より磯崎から始まったような気がします。展覧会は磯崎が手がけた七つの建築プロジェクトを図面やアイソメ、アクソメ、スケッチ、模型にて紹介しています。どれも実物を見てみたくなるくらい魅力的な建築物ばかりでした。

安藤さんの建築がある種のパターンみたいなものがある感じするのですが、磯崎さんのはどの建物もても個性的に見えましたね。群馬県立近代美術館は、立方体のフレームで建築されています。それが特徴であるわけですが、作られた当時にはとても斬新だったと思います。

図録には載ってないのが残念なんですが、彼は茶室をいくつか設計していて、このあたりもとても面白いと思いました。モダンでありながらもそこに、日本的間を感じるのが理解できましたね。

日本の建築家としては安藤より面白いかも。

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映画メモ『インディー・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』

2008-6-21

『インディー・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』

話題の『インディー・ジョーンズ』を見てきました。初日と云うこともあって凄い人でした。

インディーブランドって感じですね。自分の感想はわざわざ作らなくて良かったような気がします。ネタばれになってしまうので、あまり書かないほうがいいのですが、最後の落ちはちょっとどうなの?って思いました。スターウォーズが未来SFって感じなら、インディーは古代アドベンチャーと思っていたのですが、SFになってしまいました。

やっぱり60歳のジイイサンと思うと、あまりにも無理があってなんかのめりこめませんでした。インディーを活躍させたいのはわかるけど、素直にアクションは若い息子にやらせてインディーは頭で活躍させたら駄目なんですかね。

とくに目新しいことはないし、インディーも彼女も一作目のほうがかっこいい。これ見るなら一作目をレンタルして家でゆっくり見ることをお勧めします。

それほど期待はしてませんでしたが、残念でした。

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映画メモ『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』

ライズX 渋谷

2008-6-20

『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』

人に見せるためでなく、自分のために書き続けた膨大な作品。

孤独なまま、この世をさったヘンリー・ダーガー彼は15000ページと数百の絵から成り立つ『非現実の王国といsて知られる地における、ヴィヴィアン・ガールズの物語、子供奴隷の反乱に起因するグランデコーアンジェリニアン戦争の嵐の物語』を作りあげた。これを読破したものは皆無と言われているくらい、壮大な叙事詩である。

映画はその著者のへんりー・ダーガーの生涯とその作品「非現実の王国~」についてのドキュメントフィルムとなっている。意外にもあっさり最後まで見れてしまった。なかなか面白かった。特にヘンリーが借りていた部屋のオーナーが日系人というのには何だか不思議な引力を感じた。

作品は大人と子供の戦う世界を描いている。大人に奴隷にされている子供、それを救う正義の軍団ヴィヴィアン・ガールズ。時にエロティックで、残酷でありながも、美しいその世界の怪しい魅力にコアなファンが多い。

全くの独学というから、現代のアンリ・ルソーとかアンドレ・ボーシャンと言ったところか。しかしその作品の独自性とそのボリュームには目を見張るものがあるね。

でも映画館は小劇場のみの上映、わずかに40人くらいしか入れない。ミニミニ劇場。もっと多くの人に見てもらってもいいような気もします。やっぱりみんなはインディー・ジョーンズの方がすきなんだろうなー。

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『日高理恵子』展、小山登美夫のギャラリートーク

武蔵野美術大学2号館 gFAL

2008-6-19

『日高理恵子展』 プラス小山登美夫のギャラリートーク

ムサビのギャラリーで行われている、日高さんの展覧会をみてきました。その日は日高さんプラス小山さんのギャラリートークがあったのでそれも拝聴してきました。実際には小山さん見るのが目的だったのですけど…。

日高さんはモノクロチックな色彩で下から見上げた木の枝をモチーフにした作品を制作しています。遠くからみると、モノクロの写真のようにみも見えます。ギャラリートークでしきりに空間、空間という言葉を使っていましたが、大きな枝や、その先の細かい枝が織りなす空間の広がりを表現したいようです。自分はあまり好きな作品ではありませんでした。

小山さん、初めて生で見ました。オーラがないのがオーラみたいな不思議なおっさんでした。飄々としていて、自由人って感じでしたね。たぶん凄くシンプルな人なんじゃないかという印象を受けました。尊大なところがまったくなくていいですね。

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『魔女たちの九九』展

武蔵野美術大学 美術資料図書館

2008-6-19

『魔女たちの九九』

魔女たちの九九?なんですか?一般人の私には全く分からないタイトルです。私の九九と言ってイメージするのは算数です。魔女が出て来て算数の勉強をしているというイメージが頭から離れず、展覧会を見ることになってしまいました。

魔女というのは、要するに、今回の作家が全て女性であることから来ているようです。九九というのは「ファウスト」の中に出てくる魔女が唱える呪文のことだそうです。つまりこの作家が魔女でみんなで呪文を唱えてるということなのでしょうか?

とくに強く印象に残ったものはないんですけど、やっぱ合田佐和子さんの作品ですかね。『鐵假面』とかは結構好きかな。塩崎由美子さんの写真もよかったかな。ホログラムのものより『Una』シリーズのものが私は好きかな。

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MOBILE ART

国立代々木競技場

2008-6-19

MOBILE ART
CHANEL CONTEMPORARY ART CONTAINER
BY ZAHA HADID

シャネルが展開している移動美術館に行ってきました。

世界6都市で開かれるシャネルによる現代アートの展覧会と言う事のようです。建物はザハ・ハディドが担当しています。近未来的な建築は見た目にも目だってました。

この展覧会は完全予約制になっています。行って見てその理由が分かりましたが、来場者は全員MP3プレーヤーのヘッドフォンガイドをつけさせられます。その為、来場者の制限が行われています。

ガイドに指示に従って館内を観覧する仕組みになっていて、基本的に自由行動ができません。まず中に入りプレーヤーを身につけ「ではお立ちください」、「まず左に進んでください」と言う指示で見学が始まります。最初はひし形のタイルが敷き詰められ、天井からひし形の透明な小さな物体が連なっている作品を見せられます。そこから次はすり鉢状のスクリーンに映し出された束芋の作品を見て、次に暗室に導かれます。そこには水たまりがあり、それに写る街の景色をみます。映像作品ですね。

そこを出ると二台の液晶モニタに写る二人の女性を見ます、この映像は分からないくらい少しずつ変化します。そのすぐ横にはダンボール箱が6つありその中にやはり映像作品が写されています。さらにその横には大きな画面にSEXをテーマにした映像作品が上映されています。

そこを回りこんで進むと、また二台の液晶モニタがあり、そこに鞄をモチーフとした映像作品があります。それを見終わると、次は写真の作品、これは人間の皮膚が鱗のように加工された三枚の写真が展示されています。

その先には二匹の豚と、豚皮で作られたシャネルの鞄が展示されています。テーマに皮があるようです。そのすぐ背後にコンテナがあり、その扉の隙間から中を覗きます。そこにはフランコのインスタレーションが展示され中のモニターではゲイ、もしくは女の人が下着をとりそのブランコに乗る映像があります。ブランコには張り方がついています。そこを見終わると、次の部屋に移ります。そこには小さな球体が集まったようなインスタレーションが天井へと登っています。

でそこを後にして、今度は細かい四角が描かれてモノクロチックなパネルを見ます。あと少しです。

その横にに大きなシャネルのバックが口を開いて展示され、その中に大きなファンデーションのコンパクトが開いた状態で置かれ、その粉の匂いがどこからします。そこにはモニタもあり、そこでシャネルの鞄を銃で撃つ映像が流れています。その左の部屋が最後で、入るとまず左にソフィ・カルのアーティスト募集と描かれたポスターが貼られています。ある種作品でもあるのですが、実際ソフィ・カルが本当に自分の代わりを募集したとのことです。その代役に選ばれたのは田尾創樹、おかめぷろです。彼の作品は表参道のシャネルの路面店で展示されています。道を歩いているシャネルの鞄を持つ女性から、中身ごとそれを購入し、それらを使ったインスタレーションがそちらのお店で見ることができます。さてソフィ・カルの作品の隣にはピンクに額縁に飾られた半ヌードの男の人の絵が三枚展示されています。三枚内一枚は男がウエディングドレスを着ています。で次はシャネルの鞄の製作工程の写真がランダムに並べらている作品があり、最後はオノ・ヨーコのウイッシュ・ツリーがおかれています。この作品には来場者が願いを書いた短冊をつるすことができます。

以上、自分のメモもかねているのでズラズラ内容を書きましたが、感想としては、自由に止まって鑑賞できないので、気になる作品があっても自分のペースでは見ることができないので、不自由さを感じました。ただ展示の方法としては、今まで体験したことのない展覧会なので、その点は評価してもいいように思えます。

オノ・ヨーコの作品は十和田現代美術館にも同じものがありました。また束芋の作品もモノクロでもので、自分が知っている束芋の作品とは、また違ったテイストだったような気がします。

約40分で指示に従って動いていかなればならないので、ジックリ作品を見るという感じではないですね。建物も含めて全体で一つの作品として見ろということなのかもしれません。MP3プレーヤーのガイドの声が未来を意識したものなかのか、独特の変なしゃべり方なので聞きづらい印象を持ちました。世界観としてはそのような声が合っているとは思いますが、なんか慌しく見せられたという感じあり、今ひとつ印象が薄いです。

できればもう一回見てみたいのですが、生憎チケットは完売。追加公演が出たみたいですが、取るのは大変かも。また当日並べばキャンセルで見られるので朝から並べば多分見れるとは思います。多分そこまではしないけど。

ということなので、興味がある方は並んで見てください。入場料はただです。

そのせいもあるのでしょうが、チケットを一人六枚まで取れるので、6枚とってオークションで転売してる人もかなりいるようです。だからキャンセルも結構あるみたいで、自分が行ったときはキャンセルの列は結構動いていました。なので思ったよりは待たずに見れるかもしれません。

田尾創樹の作品はシャネルの店にいけば誰でも見ることができます。

そうですね、いい悪いは別として、美術館の可能性を広げる展覧会ではあった気がします。

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ちひろ美術館

2008-6-18

ちひろ美術館(東京)

ちひろ美術館に行って来ました。地元の市民美術館を除くと自宅から一番近い美術館かもしれません。

『ちひろと俳句』と『ちひろ美術館コレクション展II 絵本どうぶつ百態』という企画展がやっていました。こじんまりとしたとてもいい美術館だと思いました。広くない庭はきれいに手入れが行き届き、子供のプレイルームや図書室があって、お母さんと子供が来れる美術館になっています。ウッディーな内装が優しく来館者をつつみます。まさにいわさきちひろそのものと言った感じがしました。

企画展は俳句とちひろを並べて展示してあって、とても面白かった。一茶や山頭火の俳句とちひろの絵が並んでいる。ちひろの絵にも季節があって、景色がある。俳句とならべても違和感がまるでない。不思議とよくなじむ。なるほどこういう展示もありですね。気に入った絵はこどもとライオンの絵。欲しいです。

ちひろ美術館はちひろの作品だけでなく世界の作家の絵本を収集しています。もうひとつの企画展は『ちひろ美術館コレクション展II 絵本どうぶつ百態』と題して、世界の絵本より動物の絵を並べて展示してありました。自分の好きなジョン・バーミンガムの作品もありました、ネズミを描いたものが展示されていました。日本の作家では長新太さんのものが出てましたね。

決して大きくない美術館ですが、とてもいごこちがいいです。カフェもとても感じがよくてケーキとか美味しそうでした。ショップも可愛いものがいっぱ売ってましたね。小さい中に魅力がいっぱいつまっている美術館でも決して狭苦しい感じはしないです。平日昼間なのにお年寄りがいっぱい来ていました、どこからかの観光客だったんですかね。

東京のオアシスです。ぜひ一度行ってみてください。おすすめです。

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『レフトオーバーズ』N.S.ハーシャ[N.S. Harsha]展

『レフトオーバーズ』N.S.ハーシャ[N.S. Harsha]展

2008-6-17

メゾンメルメス

インドの作家で、『私たちは来る、食べる、寝る』という作品で知られている人です。今回の作品は絵でなく、フェイクの食べ物です。バナナの葉の上に食べ物が盛られています。バナナの葉がトレーみたいな感じでその上にライスやおかずやらがのっていて、日本で言うと定食みたいなものでしょうか?これがいわゆるレストランのショーウインドーの見本のような材料で製作されています。多分蝋じゃないかと思うのですが、確認はしてません。そうしたバナナの葉がS字状に床に並べられています。その各バナナの葉の前には人の足跡が押された紙が置かれています。

各バナナの葉の上の食べ物は一つ一つが微妙に違っていて、食べれらている量が違います。全く手のついてないものもあれば、ライスとおかずが少し減っているもの、殆ど食べれてしまったものなどの差異があります。

なんか気持ち悪くなりました。結局安っぽいフェイクなので表面がテカテカ、プラスティックみたいに光ってしまっていて、遠くからでも偽者って分かるんですよね。造形は上手でリアルなんですけど、でもテカテカしていて、それがズラズラと並べられている光景がなんか、腐って異臭を放つ食べ物がぶちまけれているような光景を感じさせて少し不快でもありました。

うーん、よく分かりませんでした。人によってはお腹が減ってくるという人もいるらしいので、いい作品かもしれません。気になる方はご覧遊ばせ!

場所はエルメスなので緊張するぞー!

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鬼頭 智子 展

巷房 kobo gallery

2008-6-17

鬼頭 智子 展

銀座のギャラリーです。すごーく古いビルの一室がギャラリーになっているんですが、その建物からなんだか雰囲気があります。

作品思った以上によかったです。

個人的な好みでは、彼女が書いたらんちゅうの作品(小さい作品で窓際に展示してあったやつ、二つあった。)が気に入りました。思わず買おうと思ったのですが、すでに売約済みでした。まあこれは、金魚好きなのでってこともありますが、全体的に彼女の作品は本当にいいと思います。

日本画の古典的なテイストに現代の間隔をとてもうまく取り入れています。作品は一見すると、江戸や桃山時代の屏風や掛け軸のように見えます。金箔が背景に使われている作品もあって、和テイストばっちりなんですが、微妙に現代的な造形が織り込まれています。村上隆にも似たような作品がありますが、それとは違ってもっとシリアスなものを感じます。暗い意味ではなくいい意味で。

どれもよかったですが、トリプティク形式の作品で睡蓮の上に菩薩(違うかも)みたいなのがいて、それがそれぞれ楽器を持ち演奏している作品があったのですが、これがよかったと思います。日本の伝統の上に見事に現代の時間を構築しているような、この作家なら現代アートが嫌いな人にも見せたいと思いましたね。ほめすぎかな。

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『KAZARI ―日本美の情熱―』

サントリー美術館

2008-6-13

『KAZARI ―日本美の情熱―』

日本の装飾に焦点をあてて、構成された展覧会。

今一つパンチにかけて、面白身にかけました。縄文土器から始まって、歌舞伎の衣装の飾りなど、様々な日本の美術品が展示してありましたが、まとまりがなくてボケた感じがしましたね。

でも兜がなかなか面白くて、鯖の尻尾の形のものや、拳をリアルに造形したものなど、その質の高さに関心しました。このような造形を持った兜があるとは知らなかったのでその点でも興味を持ちました。

サントリー美術館は結構展示換えがあるので、後半にはまた違った兜も出てくるようです。「エミリー・ウングワレー展」の帰りに行ったのですが、エミリーのほうがおすすめかな。

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『エミリー・ウングワレー展 -アボリジニが生んだ天才画家-』

国立新美術館

2008-6-13

『エミリー・ウングワレー展 -アボリジニが生んだ天才画家-』

オーストラリアの原住民アボリジニ民族の作家さんです。オーストラリアはアメリカと似たような歴史で、最初はイギリスの流刑地としてオーストラリア大陸が使われていました。白人がやってきたことにより、原住民アボリジニはインディアンのようにいいように土地を奪われ差別を受ける苦しい時代がありました。現在でも差別がなくなったわけではありませんが、もともと彼らの土地だった場所は返還され(勿論全てではない)、かつ彼らのたの居住エリアが認められ、アボリジニのライフスタイルで生活することが可能になっています。

さてエミリーはこのアボリジニ女性、おばあちゃんです。1910年頃生まれ、1997年になくなっています。カンヴァスに描くようになったのは80歳になる少し前。それまではろうけつ染めで描いていました。もともと彼女はアウェリェという女性の儀礼のボディペインティングをしていました。そのため当初のモチーフはそのボディペインティングに使われるモチーフが使われていました。それが次第に彼女が住むアルハルクラの自然へと広がっていくのです。

原住民と言うとプリミティブアートと思われるかもしれませんが、彼女の作品はモダンでプリミィテブアートの枠で語られることがなく現代アートとして世界的に認めれられています。興味深いのは、彼女は自分の村から殆ど出たことがなく、また情報が乏しいその村で、西洋絵画の歴史など知るはずがないのいのに、まるで西洋絵画の歴史が変化した経過と同じような変化をしながら彼女の画風が広がっていくことです。

とにかくおすすめです。

とても綺麗で心が奪われます。ここ最近の中では一番です。自分が気に入った作品は『無題(ヤムイモ)』というバティック(ろうけつ染め)の初期の作品と『ビック・ヤム・ドリーミング』と言う作品です。

とにかく不思議でもあり、綺麗でもあり、とても魅力的な作品です。ぜひ見てください!

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『木島孝文×グループ2時間』展

ASK? art space kimura

2008-6-10

『木島孝文×グループ2時間』展

京橋のギャラリーに行ってきました。

木島さんの作品を見てきました。
薄暗いギャラリーの中がまるで、時間から切り離された廃墟のような空間になっていました。

床に敷き詰めれられた正方形のパーツは石で出来た床のようで、天井もまた石の天井のよう。
まるで、石で作られた古代の遺跡のようであり、戦争のあった町の残骸のようにも感じる。作品の上を歩いていると、本当に不思議な空間に迷い込んだ気持ちになる。まあまあの作品。でもこれ一点しか展示がない。

グループ二時間ってのは、よく分からないんだけど、多分パフォーマンスアートみたい。だから会場でいつも見れるわけではないみたい。みてないので、不明。ギャラリーのホームページにも説明がないからよく分からない。展覧会自体がよく見えないって感じ

木島さんの作品は決して悪くないと思うけど、この展覧会だと魅力が出ないかも。

近くには、ギャラリーが多いので他のギャラリーも見るつもりで行くといいかも。

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『XXI c. — 21世紀人』

21_21 DESIGN SIGHT

2008-06-04

『XXI c. — 21世紀人』

安藤忠夫建築で有名な三宅一生プロデュースの21_21DESIGN SIGHTに行ってきました。『モリディアーニ展』の帰りによりました。

展示作品は、全部で11個です。どれも面白かったですけど、特に良かったのは三宅一生の『21世紀の神話』ってタイトルの作品です。部屋がまるごと作品で、その空間が森のような感じになっています。中には龍と八人の娘たち、なんか本当に不思議な森に迷い込んだような感じになりました。

後はティム・ホーキンソン『ドラゴン』は水墨画のような力強さに苦肉しさがあるっていい感じでした。そして『始まりの庭』はついつい雫が落ちるまで見続けてしまいます。

あと長い間、作者不明になっていたイサム・ノグチの水墨画の作品も展示されていています。偶然その作品を三宅一生の友人がニューヨークで見ていたとかいないとか。珍しい作品だそうです。

結構楽しめました。現代アートが嫌いじゃなければおすすめです。
現代アートが苦手でも今回は三宅一生やイサム・ノグチの有名ところなので見て損はないかと思いますが、それぞれ一点づつの展示です。

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『モディリアーニ展』

国立新美術館

2008-06-04

『モディリアーニ展』

うちの大学の教授に言わせると見る価値のない展覧会だそうです。
逆らうわけではないのですが、ひょんなことからチケットを入手したので、素直に行ってきました。

この展覧会も例によって新聞社の主催になります。
新聞社主催の展覧会はうちの某教授はお好きではないようです。
今回は日本経済新聞社です。

ちなみに国立新美術館は、美術館を自分のコレクションを持つ施設と定義するなら、美術館ではないことになります。国立新美術館は自分のコレクションを持っていません。だから言ってしまえば巨大な貸し画廊なのです。

お気づきの方もいると思いますが、国立新美術館の本当の名前は英語に表記されています。そこにはMUSEUMの単語はありません。国立新美術館の正式名称はThe National Art Center, Tokyoなんのです。日本人はうまく誤魔化しても、まあ外国人の前ではさすがに美術館とは言えなかったでしょうね。

さて、それはそれとして、『モディリアーニ展』です。
いい展覧会と書いちゃいけないんでしょうが、自分には楽しい展覧会でした。
モディリアーニについては、エ・コールドパリの作家でその独特の作風で知っている程度でした。

今回の展覧会で彼の作品が彫刻の影響からきていること、それとプリミィテブアートから来ていることを知り納得しました。特に今回『カリアティッド』とタイトルがつけれている作品はとても興味深いものでした。黒い背景に赤茶色で書かれた女性が両手を上げている作品が印象に残りまいした。

また彼の作品は基本的に目が塗りつぶされている物ばかりと思っていましたが、目が描かれたものもこの展覧会で見ることができました。目が入ることによって驚くほど印象が変わるのですが、眼の入れないほうが、その人の内面が表れるような気がします。

平日の午後に言ったのにかなりの人がいたので、週末はそうとう混雑してるかもしれませんね。美術を仕事にしてない普通の人であれば、楽しめると思います、お勧めです。

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95kgと97kgのあいだ

彩の国さいたま芸術劇場 大稽古場

『95kgと97kgのあいだ』

さいたまゴールド・シアター

清水邦夫が1985年に書き下ろして、蜷川さんとのコンビで上演された芝居の再演。

今回はシルバー劇団の面々は殆ど台詞はなくて、荷物をひたすら運んでいました。かなりきつそうでした(笑)主役は横田栄司が演じ、相手役の女0とのやりとりが中心で物語が進むため、芝居としては完成度は高かったです。まあ横田英司はキャリアがあるので当たり前と言えば当たり前ですが、前回のようにシルバー劇団の人だけでキャスティングと違って締まりがありました。

内容は「行列」の芝居の稽古をしている若者たちのところに、以前その芝居をしていた人たちが現れて、砂袋を担ぐパントマイムを始める。主役の青年を中心にいつしかの行為が異常な熱気を帯びていく。と言った感じ。

砂袋の95kgと98kgのわずか3kgの違いが一体何なのか?そこらへんが良く分からないが、要はその3kgが一つの社会の区切りを意味しているんじゃないかと、自分は考えました。うーん難しい。

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